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圧倒的な従業員エンゲージメントを実現 ~創業13年で急成長、「働きがい」と「CS」「業績」を結ぶ経営~

健康にかかせない良質な睡眠。その睡眠を、オーダーメイド枕をはじめとした寝具の力で支え「世界を朝から元気にする」、そんな想いから生まれたFutonto(フトント)株式会社。店頭でお客様にぴったりあった寝具をご案内するには、スタッフの高い販売力が必要です。そんな、同社の高い販売力を支える「スタッフ育成の取り組み」や「従業員エンゲージメント調査の活用法」などについて、人事部 執行役員 兼 人事部長 高岡直人氏に伺いました。

ベンチャー通信の「ベストベンチャー100」に選出されるなど高い企業評価です。業績も好調ですか?

創業以来13年連続で売上を伸ばしています。Googleのクチコミ評価が平均4.0を超えており、お客様から高い評価を頂けているからこそだと考えています。「まくらぼ」というブランド名で全国34店舗を運営していますが、再来年には50店舗に増やしたいと考えています。


お話をお伺いした、執行役員 兼 人事部長 高岡氏

CS・業績を支える高い販売力、どのようなサポートを行っていますか?

当社は、ただ寝具を販売するのではなく、お客様の健康を守るための寝具販売を目指しています。ですから、店舗スタッフは商品知識はもちろんのこと、人体の構造や、生活習慣と睡眠の関係についてまで、幅広い知識を持ってお客様に接しています。プロフェッショナルとして販売に臨む必要があります。


そのため、本部としては、「スキルのサポート」「マインドのサポート」の両面を行っています。

スキルのサポート

幅広い知識が必要とされる仕事なので、研修時間はたっぷり取っています。店長は毎月丸々4営業日、パートアルバイトスタッフは毎月丸々1営業日です。

ただ、研修で学んだ知識を実戦ですぐに使えるかというと難しい。営業部のトップが、1対1で実践的な内容を教えています。1人につき2週間に1回ほどでしょうか。パートアルバイト含め全従業員に対して 行っています。

マインドのサポート

仕事の成果は本人のやる気以上には出ないと考えているので、自分自身で先のことを決断してもらう時間も取っています。「できていると思うグッドポイント」や「できるようになりたいポイント」「やらねばならないこと(MUST)、やりたいこと(WANT)」を整理したり、キャリアについて話す時間です。1対1で僕自身が担当していますが、サポートの頻度で僕らが大事にしているのはタッチ回数です。1時間×月1回より、10分×月6回の方が良いという考え方です。

高い販売力を目指すスタイルは、スタッフにも良い影響を与えていますか?

当社のお客様の来店頻度は寝具店としてはとても高いものになっています。春夏秋冬、季節の変わり目にご来店くださり、寝具や健康についてご相談いただけているイメージです。
 
結果的に、お客様との関係は長く続くものになり、お客様の人生の折々にスタッフは立ち会うことができます。そのことが、スタッフの自信や働きがいにもつながっていると思います。


 従業員エンゲージメント調査「tenpoketチームアンケート」のスコア(重要3項目)も、サービス業全体の中で上位10%以内と、圧倒的な高さです。スタッフの意欲がとても高い背景には何があるのでしょうか?

一般的な福利厚生制度は、ベースとしてもちろん整えています。また、「スリープマイスター資格の取得支援・受講料免除」といった業務をサポートする制度もありますし、「キャンピングカー無料貸し出し制度」などのユニークな制度もあります。今週も10名ほどのスタッフがキャンプに行っていて、よく活用されていますよ。
 
ただ、制度でどうにかなるという考え方は持っていません。僕らは、良いチームを創るのは、良いリーダーでしかないと考えています。
 
ですから、ーダーの育成は会社の経営陣が自らの仕事として取り組んでいます。その点がミドルクラスのマネジメント層の教育に成功している理由だと思いますし、今回の高スコアにもつながったのだと思います。


トップクラスの従業員エンゲージメントスコアを実現

※従業エンゲージメント調査「tenpoketチームアンケート」、重要3項目のスコア

働きがいのある環境がすでにある中で、従業員エンゲージメント調査「tenpoketチームアンケート」を導入した目的を教えてください。

自社の従業員エンゲージメントが、他社と比べてどの程度の位置にあるのか、専門機関に計測してもらい、数値化するために導入しました。
 
1つは社員の自信につなげるためです。そして、もう1つは採用マーケティングに活かすためです。おかげさまで当社は採用に困ってはいないのですが、間違いなく小売業態は採用難の時代です。
 
当社の従業員エンゲージメントが高いこと、言い換えると働きがいのある会社である証明を、今後仲間になってくれる予定の人に積極的に伝えていくためにtenpoketチームアンケートを導入しました。

今後に向けて考えていることを教えてください。

僕らの好きな言葉に「凡事徹底」があります。当たり前のことを当たり前にやろうよという意味です。そして、その当たり前のレベルを少しずつ高めていく。すると、自分達が投げかける波紋も大きくなり、影響力のある会社・自分になっていく。そういう組織であり続けたいと思っています。

※取材:2023年8月28日
※執筆:株式会社MS&Consulting 児玉彩子
※記載の数値や固有名詞などは取材当時のものです。


tenpoket(テンポケット)チームアンケートは
『採用強化』に活用されています

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従業員エンゲージメント向上
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