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【年末年始の家族需要】今年の年末年始、家族で外食に行く頻度はどうなる?

一般社団法人日本フードサービス協会によると、9月の外食産業全体の売上高は前年同月比86.0%、居酒屋業態においては52.8%と、感染症拡大への懸念から回復はまだ限定的です。一方、前年同月比で100%に迫る、もしくは既に100%を超える店舗や会社も聞かれるようになってきました。様々ある要因の中の1つに「家族での外食頻度は回復が早いため、ファミリー層がターゲットとなっていた業種・業態は回復が早いのでは?」という説があります。

感染症への不安感が残る年末年始となる中で、「家族での外食需要」は昨年と比べてどうなるのでしょうか?2020年11月10日から11月12日にかけて新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関するネットリサーチを行いました(回答数:829名)。その結果をご紹介いたします。



  1. 友人との外食頻度・会社関係での外食頻度と比べ、家族との外食頻度が最も2019年の水準近くまで回復している
  2. 昨年と比べ年末年始における家族での外食頻度が「減りそう」と答えた割合は46%を占めていたが、忘年会と比べるとその割合は少なかった
  3. 家族で外食に行くときにお店の感染症対策が気になる割合は全体の82%となっており、年末年始の家族需要を取り込むためにも感染症対策は引き続き重要である

※性別(男女)、年代(20代、30代、40代、50代以上)、エリア(1都3県、それ以外)がほぼ均等になるように調査を行いました。

1.友人との外食・会社関係での外食と比べ、家族との外食が最も2019年の水準に近づいている

「この1ヶ月間で夕食で家族で外食に行った頻度」を829名に対して聞くと図1に示すような割合となりました。7月に同じ設問で調査をした時と比較すると、「家族で外食はしていない」という層に変化は無いのですが、「月に4回以上」「月に2~3回程度」と答える層が拡大しています。

「昨年(2019年)はどうでしたか?」という質問もしていたのですが、その結果と比べると、「月に1回以上家族で外食をする」という人の割合は2019年の水準に戻りつつあることが分かります。


図1 家族での外食頻度(夕食)
「あなたはこの1ヶ月間で夕食で家族で外食に行ったのは、どのくらいの頻度でしたか?」に対する回答

家族での外食頻度グラフ

※2020年6月~7月、及び2019年がどうだったかの調査は同じ設問で2020年7月16日に実施。n=407


また、この結果から1ヶ月あたりの平均外食頻度(※)を計算し「仕事関係での外食」「友人との外食」と比較してみました(図2)。その結果、仕事関係や友人との外食については直近1ヶ月(9-10月)時点でそれぞれ昨対比53%、60%だったのに対して「家族との外食」については昨対比84%となっていました。このデータからも、ビジネス需要や友人会などの需要よりも「ファミリー層」での外食需要を取り込んでいる業種・業態について業績の回復が早くなりやすい傾向があると考えられます。


図2 1ヶ月間での外食頻度推移の比較

外食頻度の推移グラフ

※「あなたはこの1ヶ月間で夕食で外食に行ったのは、どのくらいの頻度でしたか?」に対する回答に対して

  • 月に4回以上…5回
  • 月に2~3回程度…2.5回
  • 月に1回程度…1回
  • 1ヶ月に1回未満…0.5回
  • 外食はしていない…0回

として平均値を算出している。

※2020年6月~7月、及び2019年がどうだったかの調査は同じ設問で2020年7月16日に実施。n=407

※仕事関係、友人の「直近1ヶ月」は2020年10月16日~10月20日に調査実施。n=1663

2.昨年と比べ年末年始における家族との外食頻度は「減りそう」と答えた割合は46%を占めていたが、忘年会の減り幅と比べると少なかった

では、この年末年始における家族での外食利用はどうなるのでしょうか?今回調査した829名の回答を集計すると「増えそう」の回答が8%、「変わらなさそう」が46%で、「減りそう」が46%という結果でした。

コロナ禍での年末年始ということもあり約半数弱の方が「減りそう」と答えていましたが、「仕事関係」や「友人」との忘年会と比べると「減りそう」と答えた人の割合は少ないことが分かります。

このことから、年末年始における家族の外食需要は注目すべきポイントであると言えます。


図3 性別・年代別のCOVID-19に対する危機感の比較

「あなたは今年○○の頻度は昨年と比べてどうなりそうですか?」に対する回答

外食頻度どうなりそうか

3.家族で外食に行くときにお店の感染症対策が気になる割合は全体の82%となっており、年末年始の家族需要を取り込むためにも感染症対策は引き続き重要である

「あなたは今年の年末年始、家族で外食に行くとき、お店の感染症対策はどのくらい気になりますか?」という回答を集計すると、4人に1人は「とても気になる」と答え、「どちらかといえば気になる」まで含めて“気になる”側の比率を合計すると82%と非常に多くの人が「お店の感染症対策が気になる」と回答していました。

必然的にお店選びにも感染症対策の徹底度は影響を与えると考えられるため、引き続きお店の感染症対策への取り組む重要性は高くなっています。


図4 家族で外食に行くときお店の感染症対策が気になるかどうか

外食に行くときにお店の感染症対策が気になるグラフ


​​​​​​​MS&Consultingでは今後も消費者意識調査を行い、感染症対策と経済活動を両立させるためのヒントとなる基礎データをタイムリーに発信していきたいと考えております。

MS&Consulting 錦織浩志
MS&Consulting 錦織浩志
東京大学 大学院を修了後、MS&Consultingへ入社。データアナリストとしてビックデータの分析を担当。その知見を活かし、国立研究開発法人 産業技術総合研究所との共同研究の成果として、数々の共著論文を発表。研究テーマ例に「従業員エンゲージメントと顧客満足の関連性分析」「パート・アルバイトの従業員エンゲージメントの特徴」「サービス・ベンチマーキングによるサービス・プロフィット・チェーンの高度化に関する研究(サービス学会BestPaperAward受賞)」など。

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