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忘・新年会、歓送迎会の実態、大公開!!

ネットリサーチ・レポート

『超優良店ガイドブック2010』掲載
分析・解説:西山 博貢
※記載されている会社概要や役職名などは、インタビュー(掲載)当時のものです。ご了承ください。

長引くデフレで、飲食店の売上を伸ばすにも一工夫が必要です。中でも、売上に大きな影響を及ぼす「宴会」。ある時、宴会比率が比較的高いお店の店長から「宴会は大体盛り上がるものなので、ホンネが聞きにくい」という声を頂きました。そこで、お店の宴会の満足度を明らかにするために、ミステリーショッピングリサーチでは宴会専門の覆面調査サービス「宴会MS」を昨年秋から開始しました。

そのような流れの中、「あるお店の宴会の満足度だけでなく、そもそも宴会に対して消費者の方がどう思っているのかを広く知る事ができれば、さらにお客様に魅力を感じてもらえるような宴会に近づけるのでは!?」という考えの下、この度、ミステリーショッピングリサーチのモニターさん約1,000名に、忘・新年会、歓送迎会の実態アンケート調査を行いました。このコラムでは、その結果の一部をご報告! ぜひお気軽にお楽しみ下さい。


■アンケート名:「忘・新年会、歓送迎会に関する意識調査」
■実施期間:2011年1月10日~2011年1月17日
■企画・実施:株式会社MS&Consulting
■調査方法:インターネットによる回答
■回答者:全国の20歳以上の男女(ミステリーショッピングリサーチ登録会員)
■有効回答数:1,090


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婚姻の有無と子どもの有無それぞれの方に、今年の冬の忘・新年会の参加実績と、来る3月・4月の歓送迎会の予定を教えてもらいました(図1、図2)。

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結果は…既婚者のほうが節約をするから少なくなるのでは!? という編集部の予想を裏切って、婚姻の有無については、参加回数にそれほど大きな影響はないことが分かりました!

しかし、やはり子どもの有無は参加回数にも影響を与えるようです。既婚者を見てみると、子どもがいない方の参加は3回以下が71%ですが、子どもがいる方は83%。歓送迎会についても89%対95%と、差が見られるようです。やはり、子どもができると外出しにくくなったり、節約を意識したりと大変なようです。

一方で、宴会シーズン以外で宴会に参加する頻度を教えてもらったところ、婚姻の有無と子どもの有無によって、非常に大きな差が…!(図3、図4)

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まず、未婚・子どもなしの方のアンケート結果を見てみると、1位:月1回程度:26%、2位:月2~3回程度:16%、3位:2~3ヶ月に1回程度:15%。それに対して、既婚者・子どもなしの方を見てみると、1位:2~3ヶ月に1回程度:21%、2位:月1回程度:19%、3位:半年に1回程度:18%。婚姻の有無だけでこれだけ違うという、驚きの結果になりました。

さらに、既婚者・子どもありの方では、1位:半年に1回程度:23%、2位:2~3ヶ月に1回程度:22%、3位:ほとんど参加しない:14%と、明らかに宴会への参加回数が減る事が分かりました。

家庭を持っても、やはり忘・新年会や歓送迎会は必要なお付き合い。子供がいるとなかなか家を空けづらいこともあるでしょうし、加えて普段はできるだけ節約して、メリハリを付けているんですね。

また、男女別に集計してみると、男性では1位:月1回程度:27.8%、続いて2位:2~3ヶ月に1回程度:15.8%、3位:月2~3回程度:15.2%となっていますが、女性に目を向けると1位:半年に1回程度:21.5%、2位:2~3ヶ月に1回程度:20.8%、3位:月1回程度:15.0%でした。

女子会も増加も世の中で注目されていますが、宴会の主要顧客はやはり男性のようです。

男性の方はほとんどの方が会社員。女性も最近は会社勤めの方の比率が増えてきていますので、男女共に会社員の方のみで集計してみました(図5)。

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男性では、1位:会社行事・部内行事:64.9.%、僅差で2位:気心の知れた知人・友人・同僚との懇親のため:61.4%と続きましたが、女性では、1位:気心の知れた知人・友人・同僚との懇親のため:76.8%、2位:会社行事・部内行事:58.7%となりました。女性は回答者数に対する会社員とパート・アルバイトの人数の比率が同じくらいですが、パート・アルバイトの方を含めると、女性の宴会利用理由の大部分が、気心の知れた知人・友人・同僚との懇親のためとなります。

男性向けか女性向けかによって、やはり宴会のニーズも異なってくるようです。

そこで、男女別に、宴会で店を選ぶ時に重視する点を集計してみました(図6)。結果、分かったのは、まず、男女共に1位:費用、2位:料理や飲み物の味と品揃えだということです。やはり、飲食の基本は味と価格感ということですね。これはミステリーショッピングリサーチの分析結果からも同じことが言えます。

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さて、ここから先が注目です! 男女の違いが際立った部分を挙げてみると…女性の実に60.4%が、店内の内装や雰囲気・個室の有無・設備の充実度などを重視しており、男性と12.3%の差が見られました。また、接客対応の良さ:33.4%についても、8.1%の差で男性よりも女性のほうが重視するようです。一方で、男性が重視するポイントで最も女性と開きがあったのは、コースやプランの魅力:48.1%でした。

続いて開きがあったのは、店との親密度や融通の利きやすさ:14.6%。男性は宴会の回数も多い分、いかにスムーズに希望通りの条件で利用できるか、というところに、女性は宴会の回数が少ない分、1回の利用をいかに充実させるか、というところに関心が向くということでしょうか。

さらに、どのような宴会コースに魅力を感じるかについての集計結果が図7です。男女共に人気があったのは、その店がウリとする料理が食べられるコース:女性56.0%、男性44.9%でした。

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続いて、女性に人気があったのは取り分けやすい串や小物料理を中心としたコース:43.6%でしたが、男性では33.5%と4番目となっており、女性のほうが取り分けやすさを重視するようです。一方で、男性が1番重要視するのは宴会の定番、鍋を中心としたコース:53.8%でした。しかし、女性側に目を転じると重要度は5番目の25.5%。鍋メニューはそれほど女性の心を惹き付けないのかもしれません。

最後に、利用するシチュエーション毎の利用金額の違いについて集計してみました(図8)。その結果、最も単価が高いのは、社内宴会の時と合コンの時のようです。次に高いのは、友人同士の宴会。そして、どれくらいお金を使うのか気になる女子会がその次という結果になりました。家族の宴会は、お金をかける家庭とそうでない家庭があり、バラツキが大きいようです。宴会コースの予算設定はとても重要な部分。お店を利用するシチュエーションによって、うまく設定したいところです。

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宴会は、売上への影響が大きいだけでなく、お客様にとっての特別な日であることも多く、多くの人にお店を覚えてもらうチャンス。お店の立地や客層、雰囲気に合わせた対策が重要になってきます。

こちらにご報告させて頂いた内容はほんの一部。誌面の都合上掲載できなかった「こんな宴会サービスが欲しい」「印象に残ったエピソード」などの具体的なアンケート結果や、もう一歩踏み込んだ分析をはじめ、MS&Consultingでは飲食店の具体的な改善に役立つデータやノウハウを豊富に揃えております。もっと詳しい情報をお知りになりたい場合は、お気軽に弊社担当までお問い合わせください。皆様の宴会のお客様満足度向上を応援しています!

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