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【10/20実施】新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関する 消費者意識調査結果

2020年10月20日から10月27日にかけて新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関する消費者意識調査を行いました(回答数:824名)。欧州における再拡大の動きが報道され、日本においても新規陽性者数が横ばいから微増傾向となっている現在の消費者意識調査の結果をまとめました。

※性別(男女)、年代(20代、30代、40代、50代以上)、エリア(1都3県、それ以外)がほぼ均等になるように調査を行いました。



  1. COVID-19に対する危機感は一転して微増傾向を示している
  2. 「40代以上の女性」や「東京都」は特に危機感が高まっている
  3. 男女で反応の違いが顕著であり、各サービスの利用に対する抵抗感やマスク無しでの接客で不安に感じる時間において、女性は抵抗感や不安感が強まっている


1.COVID-19に対する危機感は一転して微増傾向を示している

コロナウイルスに対する危機感について、これまでの調査との比較を行いました(図1)。結果、前回は『減少傾向』に転じたコロナウイルスに対する危機感は、一転して『微増傾向』となりました。日本の新規陽性者数が横ばいから微増傾向となった様相を反映していると考えられます。


図1 COVID-19に対する危機感の分布

「コロナウイルスに対する危機感をどの程度感じていますか?10段階でお答えください。」に対する回答

第1回:2020年4月14日 (n=375) 第2回:2020年5月15日~16日 (n=1109)

第3回:2020年6月17日~23日 (n=823) 第4回:2020年7月10日~14日 (n=841)

第5回:2020年7月30日~8月3日 (n=833) 第6回:2020年8月20日~23日 (n=845)

第7回:2020年9月10日~13日 (n=831) 第8回:2020年9月30日~10月5日 (n=824)

いずれもインターネットによるアンケートリサーチ


また、10点満点の平均点で推移を見てみると(図2)、「東京」の危機感の高まりが顕著であることが分かります(※)。東京都のHPによると、10月に入ってからは「感染の再拡大に警戒が必要であると思われる」という見解が示されており、首都圏を中心に警戒感が強まっているものと考えられます。

※年代や性別の分布が違うことによって差が生まれてしまう可能性があるので、年代及び性別の分布を均等になるよう調整しています。


図2 東京、神奈川千葉埼玉、京阪神とその他の地域におけるCOVID-19に対する危機感の比較

「コロナウイルスに対する危機感をどの程度感じていますか?10段階でお答えください。」に対する回答の平均値推移


2.20代、30代男性の危機感は比較的低いままだが、女性の危機感は全体的に高まってきている

今回の結果を年代別、性別で比較しました(図3)。

その結果、特に『20代男性』と『30代男性』で危機感が大きく減少してきていることが分かります。また女性の中でも『20代女性』は堅調に危機感が薄まってきていることが分かります。

一方で『30代以上の女性』や『40代以上の男性』についてはまだまだ抵抗感は高い状態が続いています。


図3 性別・年代別のCOVID-19に対する危機感の比較

「コロナウイルスに対する危機感をどの程度感じていますか?10段階でお答えください。」に対する回答



3.各サービスの利用に対する抵抗感も、女性は一転して増加傾向が見られたが、男性は横ばいとなっている

この調査では下記5つのシーンで「抵抗を感じるかどうか」を、「非常に抵抗を感じる」から「全く抵抗を感じない」までの7段階で評価をお願いしています。

【抵抗感を聞いている5つのシーン】

  1. 他のグループと1m以上間隔が空いている場合、居酒屋”で飲食すること
  2. 他のグループと1m以上間隔が空いている場合、ファストフード店(ハンバーガーや牛丼など)”で飲食すること
  3. 店内の換気について『ドアの開放はせずに(換気扇など)空調のみで換気をするお店』
  4. 小売店において、様々なお客様が触れることのできる商品を購入すること
  5. ビュッフェ形式のような、複数のお客様が自分で取り分ける食事形態

上記5つのシーンに対して、「非常に抵抗を感じない」から「どちらかと言えば抵抗を感じない」までを足し合わせた比率の推移を女性(図4)と男性(図5)に分けて比べてみました。

その結果、男性では「抵抗を感じない」と回答した人があまり減らなかったのに対して、女性では大きく減る傾向にありました。第3回からの推移を見ても「比較的男性よりも女性の方が心理的な抵抗感は変動しやすい」傾向にあることが分かります。


図4 女性における各種サービス利用形態に対する“抵抗を感じない”側の比率

“抵抗を感じない”側の比率…「全く抵抗を感じない」から「どちらかと言えば抵抗を感じない」までを足し合わせた比率


図5 男性における各種サービス利用形態に対する“抵抗を感じない”側の比率

“抵抗を感じない”側の比率…「全く抵抗を感じない」から「どちらかと言えば抵抗を感じない」までを足し合わせた比率



4.「お互いにマスクを着用した上でも不安を感じる接客時間」も、女性は前回よりも短くなる傾向に

「自分もスタッフさんもお互いにマスクをしている場合、対面で接客を受ける時間として不安を感じるもの全て選択してください。」に対しての回答で最も短い時間の推移を比較すると、ここでも男性と女性の違いが出ていました。

全体的に男性よりも女性の方がより短い時間で「不安を感じる」傾向があるのですが、今回については男性が徐々に不安に感じる時間が長くなってきている一方で女性は一転して短い時間でも不安に感じる人が増加する傾向に転じました。


図6 女性におけるお互いにマスクを着用した上でも不安を感じる接客時間


図7 男性におけるお互いにマスクを着用した上でも不安を感じる接客時間


MS&Consultingでは定期的に消費者意識調査を行い、感染症対策と経済活動の両立させるためのヒントとなる基礎データをタイムリーに発信していきたいと考えております。


文責:株式会社MS&Consulting チーフデータサイエンティスト 錦織浩志