
コロナ禍で新人を“ひとりぼっち”にさせない
新人スタッフが辞めてしまう理由が「職場でのほったらかし」によることがあります。本記事では、新人を“ひとりぼっち”にさせない工夫事例をご紹介します。
新人スタッフが辞める理由
新人スタッフ(入社1年以内)の「退職理由」を調査すると、上位にくることが多いのが「職場の人間関係」です。
営業が始まると、先輩スタッフがお客様対応に追われ、新人スタッフがほったらかしになってしまうことが背景にあります。特にコロナ禍では誰もが自分の仕事で手一杯になっているもの。「わからないことを相談しづらい」「次に何をすればいいかわからない(仕事がなく肩身が狭い思いをしながら時間が過ぎる)」といったことがおこり、新人スタッフは“このお店でやっていけるか不安”と感じてしまうのです。
新人スタッフをひとりにしないために
「うちの新人スタッフ、ひとりぼっちの時間が多いかも……」と、思い当たることがあるお店の方は、ぜひ次のような打ち手を参考にしてみてください。
打ち手1:育成担当を決めておく 「誰が誰を教えるのか」、育成担当を明確にしておく。とても単純なことですが、“見守ってくれている人がいる”“自分の成長を喜んでくれる人がいる”“ちょっとした疑問・不安も気軽に相談できる”という環境が、新人スタッフの心の支えになります。育成担当と新人スタッフのシフトをすべてあわせられない場合は、育成担当を2名指名して、2人の間の情報共有方法を決めておきます。 |
打ち手2:先輩みんなでチョッカイを出す 「打ち手1:育成担当を決めておく」のデメリットが1つあります。それは、他のスタッフの新人サポート意識が低くなってしまうことです。これでは、新人スタッフはお店になじむことができません。“新人育成は全員の仕事”、この考えを全スタッフが持ち、全員が気がついた時に声をかけたり、褒めたりできるチームにすることが大切です。 |
スタッフ全員を新人育成に巻き込む取り組み事例を2つご紹介します。
①新人迎え入れミーティング
ミーティングを行い、次の3つを話し合います。
- 自分が新人の頃、何が辛かったか
- 先輩にどうしてもらった時、嬉しかったか
- 何ができるか
実はこのミーティング、先輩が新人の気持ちを理解する時間にすることが大切です。そのために、1→2→3の流れで話し合います。「自分が新人だった頃の気持ちを思い出す」ことで、先輩の新人サポートに対する本気度が変わってくるからです。
②情報を共有する
関係を築く第一歩は「相手を知る」こと。次の2つの情報を共有します。
- 教育スケジュール・進捗
- 新人スタッフのプロフィール
2は先輩が新人への話しかけるときの「会話ネタ探し」に使います。画像は「会話ネタを探すための新人プロフィール」の事例です。「履歴書」では会話ネタになる情報が少ないので、新人スタッフに採用時に記入をしてもらいます。
まとめ
「それまで先輩スタッフがほとんど通らない場所でやってもらっていた裏方作業を、先輩がよく通る場所での作業に変更する」「シフトアウトが一緒になった先輩スタッフが今日はどうだった?”と聞く」など、新人スタッフがひとりぼっちと感じないようにする方法はたくさんあります。
「新人をひとりぼっちにしない方法」のお題で、先輩みんなでアイディアを考えれば面白い発想が出てきますよ! 新人スタッフの気持ちが前向きで安定していることは、退職率や成長スピードにも関わってきます。できそうなことからぜひ取り組んでみてください。
新人アルバイトの満足度も調査できるから、改善につながる!
※「人数課金」ではなく「店舗数課金」、スタッフが何名でも追加費用が発生しません。