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未来貢献株式会社(居酒屋業界)

経営状況を見える化することが、会社への求心力を高める

未来貢献株式会社(居酒屋業界)

未来貢献株式会社

東京都大田区西蒲田7-67-14

『季刊MS&コンサルティング 2011年夏号』掲載
取材:西山博貢、文:高島 知子
※記載されている会社概要や役職名などは、インタビュー(掲載)当時のものです。ご了承ください。
未来貢献株式会社は、都内3店舗の運営に加え、昨年は海外1号店となるタイ・バンコク店をオープンした。設立3年目を迎えた今年5月に@bino-Food Service(以下@bino)を導入し、日々の数値管理のみならず、店長育成やスタッフとのコミュニケーションに活用している。山本氏は、「経営の透明性を高めてスタッフの自主性を引き出したい」と話す。

数字とマインドが3年目の飛躍につながる

山本友大 代表取締役:未来貢献株式会社 代表取締役の山本友大氏。スタッフの自主性を引き出すポイントを聞くと「自分がスタッフを信じ尊重すること、仕事を任せること、きちんと事実を説明すること」と語る。

山本友大 代表取締役:未来貢献株式会社 代表取締役の山本友大氏。スタッフの自主性を引き出すポイントを聞くと「自分がスタッフを信じ尊重すること、仕事を任せること、きちんと事実を説明すること」と語る。

漁師船を思わせるカウンターから威勢のいいスタッフの声が響く、蒲田の和食居酒屋「叶え家」。同店は客単価3300円、37坪の面積ながら、月間売上が1000万円を超える月もあるという盛況ぶりを見せている。同店を運営する未来貢献株式会社の山本友大代表取締役は、大手居酒屋チェーンなどを経て、有限会社てっぺんの経営に参画。経験を積み、2009年5月に独立した後は、自社の経営の傍ら、他の外食企業でも社員研修を実施、その講師も務めている。

「起業して2年間は、ただただがむしゃらに突き進んできましたが、設立当時から3年目がひとつのターニングポイントになると思っていました」と、山本氏は振り返る。「自分にも経験がありますが、設立や新規出店の慌しい時期が落ち着くと、スタッフの中には店の経営に関心を持つ者も出てきます。そのときに、経営に透明性がなかったり、信頼関係ができていなければ、せっかく店が軌道に乗り始めていても内部から揺らいでしまうのです」。

それを見越して、新規出店を重ねながらも、2年の間にさらなる飛躍の礎となる準備を重ねてきたという。その鍵を握るのは、「数字とマインド」だと山本氏。

それを見越して、新規出店を重ねながらも、2年の間にさらなる飛躍の礎となる準備を重ねてきたという。その鍵を握るのは、「数字とマインド」だと山本氏。

v94-06まず、スタッフの「マインド」とは、上司や同僚に対する信頼を前提に、自分自身のビジョンや会社のビジョンを一人ひとりが描ける状態を意味している。給料のためではなく、自分自身の成長のために働くという考え方になっていなければ、経営的な視点を身に付けることも難しい。そのために、コミュニケーションの密度にこだわる。

これは、てっぺん在籍時に取締役としてスタッフをまとめていた頃、自ずと身に付いた考えだ。「当時は意識的に行っていたわけではありませんが、スタッフのことなら何でも知っているという自負がありましたね。少しでも暗い顔をしていたら、すぐに声を掛けて、話を聞いていました。それが次第に『いつも見てくれている』という安心感につながり、強い絆ができていったのだと思います」。

日々の細やかなコミュニケーションの他にも、給料日にはすべてのスタッフに手紙を書く、日報には毎日返信するなど、社員に対するフィードバックは必ず行っている。一方で、行動の強制はしない。そうした基準が、社員の自主性を促し、確固たるマインドを築くことにつながっているのだ。


v94-11@bino画面(本日のコメント):
居酒屋「新橋5丁目」の日報の一部。まだ使い始めて1ヶ月程度であるが、意気込みだけでなく、具体的な課題に対してどのようにアクションしたかまで振り返りが行われている。

 数値管理業務が店長の器を育てる>>