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東京レストランツファクトリー株式会社

組織戦略でトレンドの変化に対応 東京レストランツファクトリー株式会社

2011/01/01 更新

企業化のための組織づくり

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「肉焼居酒屋 三船新宿店」

外食企業は、家業が7割。5~6店舗の家業としての規模が一番儲かります。自分の目の届く範囲で運営できる規模の方が経営しやすいですし、財務面も厳しくは問われないからです。そこから先、家業として儲け続けていくのか、店舗を増やして企業化するのか。それを決めるラインが5~6店舗になりますが、そこを超えると、企業として組織をつくっていかなくてはなりません。

当社では、平均年齢は34歳、社員数は60人、抱える子供も60人。高級業態から単価の安い業態まで手掛けているので、一番下は20歳、一番上は56歳と、様々な人生を抱えた社員がいます。外食のキャリアは、ステップアップし続けていけば良いのですが、外食企業に入社してから40歳、50歳程の年齢になって収入も高くなってくると、社内から退職の圧力がかかったり、転職や独立を考える人が多くなる傾向があります。誰もが、やりがいがあって安心して長く勤められる会社を探しているのです。そのため、どのような年代であっても、業態開発、料理、店舗のオペレーション、マネジメントなど、それぞれが強みを活かして切磋琢磨できる会社にしたい。それが、各自の強みを活かすロードショープロジェクトのもう一つの目的でもあります。皆で助け合って生活してくためには、会社として社員とその家族を守らなくてはなりません。

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「ご馳走居酒屋 三船 人形町店」

そう考えて、100億企業という目標を掲げました。100億やっている企業は、50年続きます。そうなれば、終身雇用が実現できる。100億という数字の分かりやすさもあって、私は100億というのが経営者にとってひとつの区切りだと考えています。外食企業は1店舗1億というのが普通ですから、組織は100店舗の規模になります。これを目指して今のスピードで展開していくと、7年後には100億を達成する見込みです。

しかし、そのようなスピードで店舗展開を続けていくと、社歴の浅い社員が多くなってきます。どれほど優秀な人でも、ベクトルが合わなければチグハグになってしまいます。また、組織が大きくなればなるほど人も成長していかなければなりません。MS&Consulting(以下MS&C)と組んだのも、人財教育や組織運営能力の強化が目的でした。

★ミドルゾーン:立地ゾーンで追及してきた和食職人のメニューのおもてなしを、エネルギー溢れる店内で提供する。最も積極的な出店を行っている会社の中核ゾーンだ。

変革の意志表明

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社員集合写真。「7年後の売上高100億円」を目指し、2009年以降に出店した店舗数は14店舗と、急速に拡大する組織。しかし、ただ拡大しているのではない。外食企業では困難とされてきた「終身雇用の実現」を目指した安定的な企業基盤の構築に向けた拡大だ。

2010年8月、会社が目指す姿や、そのために必要な組織や考え方を明示し、想いを共有するための「ビジョン合宿」を皮切りに、組織変革をスタートさせました。

人は誰もが、過去の様々な経験の中で、右左のジャッジをしてきています。そこで、今の自分、今の状況に本当に満足しているかを聞いたところ、実は、多くの社員が満足していなかったのです。それならば、今、会社の皆で一つのジャッジをし、皆で変わろうと呼び掛けました。人は変わる事によって人に刺激を与えます。今の自分を変えていくことで、新しい変化が起きる。その変化は、波及して全てのことを変えていきます。

私は、生活のスタイルを変えました。1日4箱吸っていたタバコは、辞めると宣言してピタリとやめました。服装を変えたり、毎朝5時に起きて散歩をしたりしています。変わることを恐れず、自ら変わり、成長を楽しむ。変化をしていくことは大切なんだという事を自ら示しました。中でも会社にとって一番大きな変化が、MS&Cと組んで組織変革のプロジェクトを開始したことです。