絞り込み

スタッフの主体性を引き出すポイントは、「目標設定と数値化」にあり 株式会社パーク・コーポレーション

2008/08/09 更新

「成功より成長」。成長を重視した価値観と一貫した企業理念。

株式会社パーク・コーポレーションの組織の特徴やアルバイト・スタッフさんの研修風景・取り組み姿勢などを、マネジメント研修の講師を担当している弊社コンサルタント 高野俊一に聞いた。

担当にあたって、取り組んだことは?

私はこれまで飲食を中心にコンサルティングをしてきましたので、花屋(生花小売業態)の知識が全くありませんでした。どれだけ花屋の成功要因を掴めるかが重要だと思い、実際に店舗に入って水揚げという作業や販売を体験しました。そのようにしてブランドマネージャーと成果を上げるシナリオを3ヶ月かけて作りました。

克服すべき成功要因は、どういう点だと考えましたか?

v26-09

定着率向上、人材育成スピード、チームワークの3つが初期段階の重要課題でした。花屋というのは、季節に応じて通年商品が変わり続けます。水揚げの仕方や陳列方法、組み合わせ方も変えなくてはなりません。そのため、新人は一年間、商品(花)の扱い方を学習し続けなくてはならず、スタッフ育成は大変です。このため離職率が高くなると、全く店舗が回らなくなります。

また、花屋には「物日」と呼ばれるイベントがあって、たとえば「母の日」は花のニーズが高まります。そういうイベントに合わせて、店舗でアイデアを出し合い効率的・効果的に働ける環境ができているかで売上が相当変わってきます。これらの問題を解決しようと思うと、結局チームワークが重要ということに気がつきました。チームワークが低いと人が定着せず、企画も不十分になり、売上が確保できなくなるからです。

このように現状を調査して、具体的に成果の上がるシナリオを考えた上で、これらの問題を解決するためのマネジメント研修をスタートさせました。

研修では、最初にはどのようなことを行ったのですか?

v26-10

最初は「権限委譲」がテーマでした。もともとサービス業では権限の所在がはっきりしていないことが多く、青山フラワーマーケットでは、まじめな店長ほど仕事を抱え込む傾向が強かった。そこで「スタッフに仕事を任せる」ことの考え方と具体的な手法を、ディスカッション形式でお伝えしました。店長が気を遣ってスタッフに任せられなかった仕事も、本当は任せることでスタッフがやりがいを感じモチベーションが上がるのだ、というようにスイッチを切り替えたわけです。このようにして、まずは変革できる環境を整えました。

その後、ミーティングの仕方、個人面談の仕方、人材育成計画の立て方、お客様満足度の高め方、というように毎月テーマを一つずつ研修で実施しました。各研修1回5時間、関東の店舗を対象に店長、アルバイト・スタッフの1~2名が参加されました。

研修後の反応はいかがでしたか?

パーク・コーポレーションは女性が8割の企業なので、きっとワイワイと話が盛り上がる研修になるだろうとイメージしていました。ところが、あまり盛り上がらないのですよね(笑)。どういう状態かというと、「ふーん、いいこと言うね」くらいの反応で、「わーっ」と盛り上がらないのです。他社の研修だと、ディスカッションをするうちに次第と盛り上がるのですが、そういう雰囲気が無くて心配しました。ところが、研修の翌月には、ほとんどのお店で学んだ事が実践されているのです。例えばミーティングの仕方を伝えると、自分たちで新しいフォーマットを作ってアレンジし、ミーティングを定着させている。それどころかミーティングシートに花の絵を入れたりなど、自分たちが楽しむ工夫までしてノウハウをどんどん作っています。非常に主体性が高いスタッフさんたちだと感じましたね。

成功より成長」。成長を重視した価値観と一貫した企業理念。>>