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“仙台をもっとおもしろく元気な街に”を合言葉に、
仙台という土地ならではの取り組みを追求する「杜の会」

株式会社スタイルス(居酒屋業態)

株式会社スタイルス

宮城県仙台市泉区市名坂御釜田147-1 2F
『フードビジネス通信 2007年10月号』掲載
取材:井上貴之、写真提供:食WEB研究所
※記載されている会社概要や役職名などは、インタビュー(掲載)当時のものです。ご了承ください。
3年前にまったくの異業種から飲食の世界へ飛び込み、現在では仙台で6店舗を運営する株式会社スタイルス代表 取締役社長 佐々木浩史氏。1年前には、地元の飲食業8社と共に「杜の会」をスタート。仙台という土地にこだわった展開を模索している。

やはり仙台という土地にこだわった展開が重要

同業種勉強会「杜の会」発足の経緯について教えてください。

株式会社スタイルス代表 取締役社長 佐々木浩史氏

株式会社スタイルス代表 取締役社長 佐々木浩史氏

ここ数年、全国各地で飲食業の勉強会が発足され、非常に盛り上がっているという話を色々な会に参加する中で聞いておりました。もちろん仙台でも昔からそのような勉強会はありましたが、不定期であったり、活動主体が毎回異なるなど、継続的に行われている勉強会はありませんでした。

しかし、自社の店長や飲食業の知人に話を聞いてみると、「以前ビールメーカー主催の勉強会に行って、とても参考になった」という話がたくさん出まして、勉強会や、同業他社と情報交換をすることについての関心が高いのは私だけではなかったということが確認できました。それなら、自分がきっかけを作りたいと思い、立ち上げたのが「杜の会」です。それが2006年10月ですので、今月でちょうど一年になります。

勉強会を行って、どのような成果が得られましたか?

勉強会を行って、どのような成果が得られましたか?

こういう勉強会をやろうと考えた方はたくさんいらっしゃったと思うのですが、その中で自分が旗振り役を買ったことに関しては、3年前に異業種から飲食業に参入したので、比較的業界内のしがらみなどがなでかったことが良かったのかなと思っています。

勉強会の内容を教えていただけますか?

v17-03現在は8社で活動しており、毎月一回各社の代表が集まって、その回ごとのテーマに沿った情報交換を行っています。テーマは販売促進であったり、人材教育であったり、その時々のミーティングで事前に決めています。一度、今年の3月には、MS&Cさんにもご協力いただき、各社の店長さん、そしてパート・アルバイトさんも含めたスタッフまで参加者を広げ、大規模な勉強会を行いました。自由参加での開催でしたが、それでも7~80人の参加があり、より活発な意見交換を行うことができました。

弊社のことで話しますと、勉強会を行うことによって各店舗間の風通しが良くなったと感じています。

弊社では現在6店舗の飲食店を経営していますが、居酒屋だったり、レストランだったりと、6店舗すべて業態が違います。そのせいもあると思うんですが、これまでは同じ会社にいながら、情報共有が薄いかなと感じていました。ところが、勉強会で他の店舗の取組を学ぶことで、業態が違っても取り入れられることがたくさんあるということや、自分の店で困っていることを他の店ではこんな風に解決しているんだということなど、様々な気づきを得られ、会社全体にとって非常にプラスとなっています。

今後の「杜の会」の目標や方向性について、どのようにしていきたいとお考えですか?

「杜の会」の設立当初からの最大の目的は、「仙台を、もっとおもしろく元気な街にする」ということです。

v17-04そのために、具体的にどういう方向性で会を運営していくのが良いのか、メンバーからの意見をもらいながら進めています。そこでやはり重要なのは“仙台にこだわる”ことだと思っています。

たとえば、東京で成功している飲食店の経営者の方のお話を聞くのも良いですが、仙台でも学ぶところのある経営者の方はいらっしゃいますから、そういう方のお話を伺うのも良いと思います。あるいは、仙台というのは、海もあり山もありという土地柄で、とても食材に恵まれた場所なので、そういったことを勉強するなど、仙台という土地にこだわった活動をしていきたいと考えています。

飲食業は毎日がライブのようなもの、これほどおもしろい仕事はない

佐々木社長は、もともと企画会社を運営されていて、飲食業に参入されたのは3年前とのことですが、なぜまったくの異業種に転向されたのでしょうか?

v17-05企画会社で仕事をしているときに飲食ビルを手掛ける機会があったのですが、その際に「中の店舗を一つ運営しないか」というお話をいただいたことがきっかけです。当然リスクもあることですが、最終的にはやることに決めました。片手間でできる仕事ではないと思いましたので、自分の人生をこれに賭けるという想いで、飲食業に参入しました。

それまでも、「飲食業はおもしろそうな仕事だな」とずっと思っていたんです。儲かるかどうかという話だけだと難しい部分もありますが、飲食業は、金銭には代えられない魅力もある、自分の人生を賭けるに値する仕事だと思います。実際にやってみて、自分の考えは間違っていなかったと思っています。

 私はこれまでも、自分がおもしろいと思う仕事しかやってきませんでしたが、飲食の仕事はその中でも一番おもしろいです。自分で企画したものが不特定多数の人に支持されるということは、ものすごくエキサイティングですよね。しかも飲食は、それが毎日あるわけです。また、お客様の反応もはっきりと目に見えます。言ってみれば、毎日がライブのようなものですから、おもしろくないわけがないですよ。

ミステリーショッピングリサーチ(以下:MSR)導入のきっかけと、活用方法についてお聞かせください。

v17-06居酒屋甲子園に2回参加させていただき、その審査のために2年間で都合6回のリサーチを行ったのですが、そのとき会社内が非常に盛り上がったんですね。それなら、今後もレギュラーでやっていこうというのが、MSRを導入した理由です。

※居酒屋甲子園は、理事長大嶋啓介氏を中心に、設立されたNPO法人。「居酒屋から日本を元気にしたい」という思いと、【共に学び、共に成長し、共に勝つ】という理念に共感した全国の同志が、居酒屋甲子園における日本一を決定。弊社では、MSRを通じて大会をご支援している。

レポートの内容は、初めて気がついたということよりも、前から気づいていたことの方が多いです。でも、それを指摘しても「いや、今日はたまたまで…」ということになってしまうので、客観的、継続的な調査を行うところにMSRの価値があると考えています。

また、毎日すべての現場に行くことができないのですが、レポートを読むことで、スタッフを褒めるきっかけが増えました。

それから、MSRを導入して一番感じている変化は、会議の質が上がったということです。MSRがあるから会議の質が高くなったというよりも、会議の質が上がってきたことによって、必然的にレポートの重要性が高くなったと言ったほうが正しいかもしれませんが、そういう意味では、MSRはリトマス試験紙のようなものですね。

今後の御社の展開、ビジョンについて教えてください。

v17-08僕が会社経営をする根本には、「仙台の町でたくさんの雇用を創出していきたい」という想いがあります。では、どうすれば多くの人に「この会社で働きたい」と思ってもらえるかと考えますと、多くの人に魅力を感じてもらえるだけの “幅”が必要なのではないかと思っています。 また、自分自身を振り返ってみても、これまでやってきた畑違いの仕事の経験が、今の仕事に生きていると感じることが、たくさんあります。ですからそれと同様に、いろいろな経験を持った人、いろいろな価値観を持った人が社内にいればいるほど、会社としての視野や可能性も広がると考えています。

弊社が現在さまざまな業態を展開しているのはこういう考えに基づくものです。また今後も、今の社内では自分のやりたいことができないという状況になったとき…たとえば、居酒屋で働いているスタッフが何かのきっかけでイタリアンをやりたいと思ったとき、社内にイタリアンの業態がなければ普通は転職するか、独立するかしかありませんが、「それなら、新しくイタリアンの店を作ろうよ」と言えるような、そういう雰囲気の会社にしていきたいと思っています。

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